オサナナジミ


「あのさ、未穂さっき純クンと話してたよね??」


見られてた・・・


『まぁ・・』


「ねぇキスしてたの??」


『はぁ?!』


キス?!


アタシと純が?!


「だってさっき純クンが未穂にキスしてたってB組の子が言ってたよ!!」


もしかして・・純がアタシの顔を覗き込んだ時かな??


ヤバー・・


『違う!!断じて違う。あれは、胡桃たちが今朝変なこと言ったからアタシ動揺しちゃって、それで純が熱でもあるの?ってアタシの顔覗き込んだ時をその子が見て勘違いしたんだと思う。』


「なーんだ。つまんない」


つまんないって・・・


「他には??なんかあった?」


『特にないかなー。あぁでもいつもと違ったのは純の笑顔になんかドキってしたことくらかな?でもそれはね「うそっ!!!マジで???」


最後まで言わせて!!!!!


『でもそれは「これでカップル決定じゃん!!!」


だから最後まで言わせてって!!!!!


『だからそれは別に恋とかじゃなくて、ただ単に緊張感が強かったの!!だから純が笑ったときホッとしてドキってしたんだよ』


となりのクラスまで聞こえたんじゃないかってくらいの大声を張り上げてしまった


でもやっと最後まで言えた・・・


いいのか悪いのか・・


でも結果としてはイイと思ってるかも。


だってアタシ恋なんてしてないもん


< 8 / 188 >

この作品をシェア

pagetop