恋せよ乙女
┣*確かな事実
目が覚めて、生徒会室の天井を見上げ…アレ?
コ コ は ど こ だ ろ う ?
「目、覚めた?」
「氷室さん、ココ…どこですか?」
聞かなくたって、わかってる。
わかってるけど聞いてしまうのはきっと、この場に氷室さんがいるという事実が信じられないから。
「どこって…。熱出過ぎて記憶までおかしくなった?」
あたしが横たわるベッドの横、ヒドい言葉をズバッと、呆れたように零した氷室さん。
その言葉でもう一度辺りを見渡してみれば、やっぱりココは間違いなく、見慣れたあたしの部屋で。
「あのまま寝かせておくわけにもいかないでしょ。」
そう言って氷室さんは、クスリと控えめな笑みをもらした。