ほしいのはキミ
クラスの厄介者
「じゃあ今から修学旅行に向けての班決めをするぞー」
先生の声に、クラスは騒つく。
「あたし乙葉と同じ班がいい!」
『美和、あたしも…』
出席番号順にクジを引いていくことになり、次々とみんながクジを引いていく。
『美和!早く引きなよ!』
美和はクジの入った箱の前で手を合わせている。
何してんだか、この子は(笑)
美和がクジを引いて、あたしもクジを引いた。
同じ班なら同じ数字が2人のクジに書いてあるはず。
「『せーのっ』」
同時にクジを開くと、そこには、“4”という数字が2つ。
「『やったあ~っ!』」
こうして、あたしと美和は同じ班になった。