【短】合コンセッター
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「おい、朱美…何ため息ついてんだ?」
大学のカフェテリア。
見上げると、そこには例の彼女に振られて冒頭で合コンのセッティングを頼んできた男友達がいた。
「あたしだってため息ぐらいつくよ。一年中お気楽でいられるわけないでしょ?」
「いや、お前なら一年中お気楽でいられる。」
あたしって一体何だと思われているのだろうか…?
「ところでさ、また合コンセッティングしてくれないか?」
「いいけど…この前のはうまくいかなかったの?」
「そうなんだよ。やっぱ俺にはお譲は無理だわ」
意気消沈している彼に、思わず笑ってしまった。