時の旋律
Ⅳ.終焉の詩
これから
「これが、200年前の真実だよ。」
語り部の話を聞いて、俺は目を丸くしていただろう。
200年前に…そんなことがあったなんて…
「拓は…世界を救ったってことなのか?」
語り部は「違うよ。」と静かに首を振る。
「拓は戦いに負け、一番やっちゃいけないことをしちゃったんだ。」
しちゃいけない?
「何でだよ?あのままじゃ世界は崩壊してた、けど拓は崩壊を止めたんだろ?」