時の旋律
「違う。拓がやったことは、ほんとの世界の上に嘘の世界を上塗りしただけだよ。」
「はぁ…?」
意味がさっぱりわからない。嘘の世界を上塗りしたってどうゆうことだよ?
「それじゃーーーー
カツンーーー。
俺の言葉を打ち消すように、階段から足音が響いてきた。
カツン、カツン
…?誰か近づいてきてる?
「やっぱり来たんだね。」
語り部がそういうと、足音の主が入ってきた。
「えっ?」
とうとう俺の頭の理解領域を超えた。入ってきた人物は、俺の予想範囲を超えた。
「柚歌…?」