時の旋律

「その時起きた時空のズレが、私達が此処にいる理由だよ。」
語り部はもう一度歯車の方を向く。


「私達は、元々は1人だったんだ。」


語り部は呟くように言った。


あぁもう駄目だ…。頭ショートしそうです…


「私は、この時代の人間じゃないの。」

語り部の隣で柚歌が言った。

「何……言ってんだよ?」


待て待て待て。落ち着け俺。
だって柚歌は俺と同じまだ高校生でーーー

「私は沙耶の妹なの。」



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