時の旋律
光が収まると、さっきまで聞こえていた足音が無かった。
えっ?
恐る恐る振り向くと、帝国軍が倒れている中に、柚歌が立っていた。
「柚歌!」
柚歌は俺のとこに来て、「馬鹿っ!」と叫んだ。
「忘れてたの!?空は今帝国軍に狙われてるんだよ!自由に外歩けるわけないじゃない!」
「ごめん…。」
余りの勢いに素直に謝るしかなかった。
「彰のことが心配なのはわかる、けど自分が置かれてる立場もちゃんと理解して。」
柚歌はさっきとは違い、優しい瞳をして言った。
そっか、心配してくれてたんだな…
「あぁ。」
俺は少し笑って言った。