時の旋律

機械も何もないのに、唄はまるで世界を包み込むように響き渡る。

ーー?この唄…何処かで聞いたような…
落ち着くようで、だけど逆に心が乱されるこの感じ……


何ダッケーー?



「……わかった。」


柚歌の声にハッとする。柚歌は何処からか地図を出してある範囲をペンで囲んだ。


「えっ?わかったの?」

「うん、多分この範囲内だと思う。」


柚歌はトンと地図を差した。

< 134 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop