時の旋律
Ⅴ.戦いの詩
目的
「っ……。」
俺はぼやける視界の中、ゆっくり目を開ける。見えたのは、見覚えのない天井だった。
あれ?俺、何で……。
起きあがろうとした時、一つの違和感を感じた。
「……!?」
手を動かそうとするが、後ろででっかい手錠で拘束されていた。
えっ!?何で?
辺りを見回すと、綺麗な壁に、上にはシャンデリア。そして、俺は何故か床に寝かされていたらしい……。