時の旋律
Ⅵ.終わりの詩

逃亡劇


「はぁ、はぁ。」

俺達は息を切らしながら必死に建物の中を走っていた。

「空、頑張って。…もうすぐ出口だから…。」

今にも倒れそうな俺を支えながら、柚歌は言った。


その時、前方から沢山の帝国軍が姿を表した。


「っ…はぁ?」

帝国軍はコッチに向かって来る。

「っ、こっち!」


柚歌の指示で俺達は右に曲がる。



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