時の旋律
「抵抗しなければ何もしない。我々の任務は間宮 空の身柄の確保のみ。」

って俺!?俺が目的なわけ!?

銃口を向けられた柚歌は、スッと俺から手を離した。

「連れて行け――」

その命令で、他の奴は俺を引きずりながら進んでく。

「空…。」

「空……ごめっ。」

寧々音と柚歌の申し訳なさそうな顔が、どんどん離れてく。

違う。2人は悪くない……。

連れて行かれる目的はわからないけど、それだけは確かだった。
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