時の旋律
「うん。何でかは私もわかってないんだけどね。」

語り部は悲しそうな顔をして言った。

「だけどこれだけは伝えるね。君は絶対捕まっちゃいけない。君には、やらなくちゃいけないことがあるの。」

語り部は俺を見つめながら言った。

「やらなくちゃいけないこと?」

「うん。それは、その力を授かった者の使命なんだよ。」

「使命?」俺は聞き返した。 (なんかさっきから聞き返してばっかのような気がするけど、こんな状況だからしょうがないか。)


「君は、200年前にこの地で何が起こったか知ってる?」
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