時の旋律

〈調律〉――代々音宮家に受け継がれてきた力。俺みたいな制御を知らない力は、ほっておくと暴走するらしく、それを防ぐために力の強さを調節するらしい。なんか力の音と使い手の音を均等に調律するとかなんとか…… まぁそんな感じ。

沙耶は俺の額に軽く手をつく。すると間から小さな青色の光が出てきた。俺はゆっくり目を閉じる。

沙耶は今無数の音を聞き分けて俺の音に合わせてるらしいけど、俺にはさっぱりわからない。だから俺はこの時間がめちゃくちゃ暇。


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