時の旋律
「はははっ、ったく空はやってくれるよな。」

草薙 彰はあんパン片手に俺を 指差した。

「彰にんなこと言われたくねーよ。」

俺は彰の机にクリームパンを置き、前の席に座る。
あれから時間はたち、今じゃ昼休みになった。

「いくら俺でも鬼セン怒らすような馬鹿はしないかんな!」
彰はそう言ってあんパンを嫌そうに食べた。

嫌ならあんパンやめたらいいのに……

「あっ、そうだ」と彰は手をポンと叩く。

「今日放課後時計台に付き合ってくれね?」

ピタリーーと俺の手が止まる。

“凍りついた時計台”


俺たちの学校の近くにある古びた時計台。何年も前からあるらしいが、その時計は11時59分でずっと止まっており動いている姿を見た者はいないという。

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