時の旋律
「ったくめんどくせ。どーせお前の財布なんて一円玉しか入ってねーんだろ?」

「失礼な!今回は百円玉が一枚入っていらっしゃる。」
一枚だけかよ。



「何話してんのー?」

声の方を向くと、斎藤 柚歌(ゆか)が立っていた。

「別に。彰はアホで馬鹿だなって言ってただけ。」

俺はメンドクサかったのでそう答えた。

「おぉい!そんなんじゃないって!」

「ふふっ、そんなの前からじゃん。何を今更。」
柚歌もかなりの毒舌だった。
「柚歌まで……お前ら酷すぎだ「柚ー歌ー!!」

彰の言葉を遮った張本人が走ってやって来た。
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