時の旋律
「フッ。こんな森に隠れている村でも、ある程度のことは知ってるみたいですね。」
アランは村全体を見渡し、またフッと笑う。
「貴様……ここは我が国の領土だ!ここで何をしていた!」
マルクがアランを睨んで言った。
「何を言ってるんですか?此処は昔国と干渉しないと誓った村。貴方も干渉は避けてきた。なのに何いきなり自分のものとばかりに動いているんですか?」
「うっ……。」
アランの言葉にマルクは言葉を詰まらせた。