【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜
そして次の日の練習が、いつも通り終わったとき。


「…ソウソウ?」


キョンキョンに元気のない声で呼び止められた。


「ん?何?」


俺は普段と同じように…いや、少し高めのテンションで返事をする。


「……ちょっと…後で話があるんだけど」


「分かった。着替えてグラウンドで待ってる」




キョンキョン、小さく震えてんじゃん。

俺がその原因か…。


でも俺は一切後悔なんてしてない。

俺の願いはずっとキョンキョンが笑っていてくれること。


キョンキョンはやっとその場所を見つけたんだろ?


俺の隣ではないけど、キョンキョンが選ぶ道に間違いはないと思えるよ…。
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