【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜
「昨日……ちゃんと一輝のお祝いしてあげた?」


「え……」


キョンキョンを見ると、目を真ん丸に見開いてた。


まさかバレてないと思ってた?

俺がどんだけキョンキョン見てると思ってんだ。


「一輝もこんな暑いときに産まれなくてもな〜?」


「……ソウソウ…あのね…」


「ん?」


「あたしね…」


ついにこのときがきたか。

俺はただ、遠くを見つめた。




「……ソウソウの気持ちには…こたえられない」


「…………そっか」


「ごめん…」


「…やっぱ……一輝が好き?」


「…うん」


それを確認できただけで今は十分。
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