【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜
「一輝には言ったの?キョンキョンの気持ち」


「まだだよ……でも今度こそちゃんと言うつもり」


いつの間にそんな強い目をするようになったんだ…?

これも一輝のお陰か。




「うん……俺もそれがいいと思う」


「え?」


「告白しといて変だけどさ…キョンキョンには一輝が一番似合う。幸せになれよ?」


負け惜しみにした聞こえないかもしんねぇけど、今の俺の本音。

キョンキョンの本気に、俺も本気を返したかったんだ。


「……うん…ありがと」


「あ〜でも!!後から俺にしとけばよかったなんて、後悔しても遅ぇからな〜♪俺もスッパリ諦めて、キョンキョンより美人で、いい子見つけてやるし!!」


これは最後の強がりだから。


「……あはは」


「…一輝にまた泣かされたら、いつでも言ってこいよ?逆に俺に気遣う方が許さねぇからな〜」


これからは友達としてよろしくな。
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