【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜
「うん♪…てか、あたしよりいい子とかいないでしょ♪」


「は?」


「無理だと思うけど、がんばって探して♪」


そこにはいつものキョンキョンの笑顔。

俺の大好きな笑顔。


「うわ〜キョンキョンありえねぇ!!クッソ絶対見つけてやる!!覚えてろよっ」


「あははは♪」


憎まれ口も、今はうれしい!!

やっぱ俺らは、こういう関係でいる運命なのかもな。




「じゃあ…あたしそろそろ行くね?」


「おー…がんばれよ!!」


一輝に気持ちを伝えて、今度こそ二人にはうまくいって欲しい。


キョンキョンの後ろ姿を見送りながら、素直にそう思えた。


「まじ、今日は暑いなー…」


俺のイチャイチャの夏は、もう少しお預けみたい。


走って帰るかっ!!
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