【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜
「キョンキョン、一輝おはよ〜」


ある日の朝、いつも通りにあいさつをすると…普段より眩しいキョンキョンの笑顔。


「ソウソウおはよ♪」


「おっす」


一輝も心なしか、ニヤニヤしてるよーな?

そんな怪しい二人をじーっと観察。




「ん?……あぁーっ!!ギプスなくなってんじゃん!!」


違和感の正体に気付いて、デカイ声をあげてしまった。


「おー♪手が軽くなった」


あのグルグルに巻かれた腕は、もうそこにはなかった。

俺も一安心!!


「そっかそっか!!ギプスはかゆくてもかけないから、嫌だっつってたもんな〜。よかったな〜」


「え!!よかったのってそこ!?」


キョンキョンの鋭いツッコミに、達成感を感じる俺。

対称的にマイペースな一輝。


「ははは♪叶夏は反応はえぇな〜」


ギプスはとれたけど、これからリハビリだろ?

まじで間に合うのか…?
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