【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜
「つか、もう俺に付き合わなくていいから。大人しく部屋に篭ってろよ?」


「え?何でですか?」


ポケッと驚いたアイボンに、今度は俺が驚く。


「や…またさっきみたいな奴らがこないとも限んねぇし」


つーか普通は、アイボンが考えることだろ…?

自分からは言い出しにくいかと思って、俺から提案したけど……

何?その反応。




「あー、なるほど」


は?

流石に俺でも意図が分からない。


「あー、なるほど…じゃねぇし」


アイボンの声真似をして切り返す。

そしたらまた得意のスマイルで……


「でもそしたらまた、爽先輩が助けてくれますよね?」


「は…?」


あー、なるほど…そういうことっすか。
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