【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜
「た、猛にも彼女ぐらいできるって」


諭すように言った一輝の言葉も逆効果だったようで、更に猛は壊れる。


「俺には出会いもないっすー!!」


「か、彼女いてもさ…ほら、しんどいときもあるし」


そうだ、励ちゃんがんばれ…!!


「じゃあ何で別れないんすかっ!!」


「う…っ」


流石の励ちゃんでも言い返せないか…。




「どんな子がタイプなわけ?」


見兼ねた誠二郎が声をかける。


「……気が少し強くて、かわいくて、優しい子」


その声を聞いて、閃いた俺!!


「ちょっとキョンキョンじゃん!!一輝あげろって」


優しいってのはひっかかるけど、基本的にキョンキョンのことだ。

一輝なら他に彼女できるだろ!?
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