【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜




「アイボーン♪」


グラウンドでは、昼からの練習が始まったところだった。


「柔軟手伝って」


もう選手は練習を始めてるから、マネージャーのアイボンに背中を押してもらう。


「爽先輩、何かいいことがあったんですか?」


山口さん以上に、アイボンは俺の変化に気付くのが早い。

つっても、聞いて欲しくて待ってたんだけど。




「んー?チューしてくれたら教える」


「な、何言ってるんですかっ」


真っ赤になるかわいいアイボン。

このやり取り、何回しても飽きねぇな。


「えぇー?あ、皆の前だから嫌?じゃあ帰りにチューしてくれたら教える♪」


「み、皆の前じゃなくてもしませんよっ」


遠慮しなくていーのに!!
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