【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜
「だってー…みんなあたしのこと好きだったんだもん」


性格に問題があるから。


「はいはい。もう何回も聞いたから」


前から気付いてたけど、気付かないフリをしてた。


だって…!!

美人で賢い才色兼備がよ?

人前と裏で性格違うなんて、信じたくねぇじゃん…。




「つか方法は一つしかない!!」


「えっ何?何?」


キッパリ言い放った俺に、期待の眼差しを向けるキョンキョン。


「一輝に告れ!!」


「は?」



「そうだよ!!何で今まで考えなかったんだ?それが一番じゃんっ」


俺のナイスなアイディアに顔を歪めるキョンキョン。

こんな性悪だと知ってて、好きだと思うの一輝ぐらいだって!!


「そしたら一輝の気持ちも分かるし、キョンキョンの気持ちも伝えられんじゃん♪」
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