只今、恋愛中!?
「………ふぁ」
松永美央は、うっすらと目を覚ました。
やべっ
起こしちまったか?
「……ほ……じょー…くん……?」
トロンとした目で真っ直ぐみつめられる。
ドクンと心臓が大きく跳ね上がった
「…わりぃ…起こしちゃったな。」
松永美央は、俺がかけた白いパーカーを見ると
「本城君が……?」
「ああ。」
「…ありがとう」
そういってほほえんだ。
正直、こんなにフワッとした笑顔を見たことが無かった。
俺は、松永美央が返そうとしたパーカーを取り上げると松永美央に着せた。
俺のパーカーは松永美央には、でかすぎたみたいで膝上13センチくらいのスカートを隠してしまった。
ぱっと見るとパーカーしか着ていないようにみえる。
白いパーカーから伸びる細長い脚から目をそらすと
「……着とけよ」
ぶっきらぼうに、
そういう事しか出来なかった。
今にも崩れ落ちそうな理性をどうにか止めて。
だけど
「…ありがと」
ポッと頬を赤らめながら笑う松永美央。
「可愛い…」
自分でもびっくりした。
でも、本当に、素直に
可愛い
そう思ったんだ。