*夢日記*
リーダーは納得のいかない表情で
あたしにカバンを放り投げ、
みんなを引きつれて帰っていった。
あたしはカバンを拾って、その川崎くんにペコッと頭を下げて帰ろうとした。
「待てよ。お前、その髪で帰んのか?」
「え?あ‥‥でもそうするしか‥‥」
あたしが立ち止まっていると、
川崎くんはあたしの前まで来てじっとあたしを見ていた。
「はぁ‥‥ちょっと着いてこい。」
「えっちょっと‥‥」
また腕を捕まれて、そのまま学校を出た。
「あの、どこに向かってるんですか?」
「俺も1年。あんた何組?」
「Aですけど‥‥」
「俺はB。」
「そ、そうですか。」
何を言いたいんだろうこの人は。
「敬語とか意味わかんねー。」
あ、そういうことね。
同い年なのに敬語を使うなと。
「おい、早く入れ。」
そう言われて見上げた場所は、
美容室だった。