*夢日記*
あたしが教科書を眺めていると、
頭に何かが当たった。
後ろを振り返ると、派手グループの女の子たちがニヤニヤ笑いながら
丸められた紙くずをあたしに向かって投げている。
まただ。
毎時間、毎時間、そんなことして
あの子たちはどれだけ暇なんだろう。
でもね、あたしだっていい加減、
腹も立ってくる。
ガタッ!
「先生!あたしの頭に何か飛んでくるんですが‥‥あの子たちのほうから。」
‥‥‥ヤバイ。言ってしまった。
指まで指してしまった。
「何やってんだ。授業続けるぞ。」
あたしは椅子にすわり、
恐る恐る後ろを振り向いてみた。
ギェッ!
睨まれてる。
覚悟しといたほうがよさそう。
この授業が最後の時間。
終わったらすばやく教室を出ようか。
それともおとなしく捕まるか。
人生の選択。
まぁどっちを選んでもあたしには
地獄の人生なんだけど。
そしてチャイムが鳴った。
チャイムの5分前からこっそり片付けて
帰る準備をしていたあたしは、
カバンを持ってとりあえず教室を出た。