*夢日記*

あたしが教科書を眺めていると、
頭に何かが当たった。


後ろを振り返ると、派手グループの女の子たちがニヤニヤ笑いながら
丸められた紙くずをあたしに向かって投げている。



まただ。


毎時間、毎時間、そんなことして
あの子たちはどれだけ暇なんだろう。





でもね、あたしだっていい加減、
腹も立ってくる。





ガタッ!

「先生!あたしの頭に何か飛んでくるんですが‥‥あの子たちのほうから。」



‥‥‥ヤバイ。言ってしまった。


指まで指してしまった。




「何やってんだ。授業続けるぞ。」




あたしは椅子にすわり、
恐る恐る後ろを振り向いてみた。



ギェッ!


睨まれてる。


覚悟しといたほうがよさそう。




この授業が最後の時間。


終わったらすばやく教室を出ようか。

それともおとなしく捕まるか。




人生の選択。



まぁどっちを選んでもあたしには
地獄の人生なんだけど。






そしてチャイムが鳴った。



チャイムの5分前からこっそり片付けて
帰る準備をしていたあたしは、
カバンを持ってとりあえず教室を出た。





< 5 / 24 >

この作品をシェア

pagetop