*夢日記*

あたしは何も考えられなかった。


何されてるのかもわからなくて、
とりあえず力が入らない。



されるがままに、あたしはじっとしていた。





いつになったら解放してくれるんだろう。




5人はゲラゲラ笑いながら楽しそうにあたしの髪を切った。









「お前ら何やってんの〜?」





遠くのほうで誰かの声が聞こえた。






その瞬間、ハサミを持った手がピタリと止まった。




「川崎くん‥‥」




川崎くん?




5人はだんだん顔が青ざめてく。



と思ったらリーダーが開き直ったように言った。



「川崎くん、この子ってばね、私たちに髪を切ってってお願いしてきたの。」

「う、うん!そうそう。だから切って可愛くしてあげようと思って。」




何言ってんの。


焦った顔、バレバレだよ?



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