大好き
近い存在
季節は7月。
窓の外はありえないくらいに熱い。

もう時刻は放課後なのに
まだ教室にいる。
担任にも困ったもの。

ガラッ。
ドアが突然開いたので振り向くと
「ち~っす。お前も課題出されたのかよ。」
「あんたもなんだ??」
「当たり前だろ~??俺が提出物を出すわけがねぇんだよ。」
「まぁ確かにね。」

あたしの名前は辻井亜依。16才。
取りあえずだるいことが大嫌い。

「お前も出してねえの??」
「うん。たいぎくて。」
「出たよ。[たいぎくて..]」

こいつは佐川優斗。16才。
幼馴染みとまではいかないけど
気付いたら一緒にいたヤツ。
「うざい。あんた部活は??」
「あ~。休んでンだよ。行きたくても課題がなっ。」

容姿は整ってる。
凛々しい眉。
きれいな髪の毛。
高い鼻。
まぁつまりはモテる。
めちゃくちゃモテる。
昔から困っていることの一つだ。
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