初恋の味はどんな味?
2時間目の数学の授業。



先生はいなくて、自習だった。



教室はシーンとしていて、みんな珍しく真面目に自習していた。



私も夏休み課題を終わらせようと一生懸命やっていたときだった。



カサッと何か紙が机の上に置かれた。



隣を見ると、黒木君が私を見ていた。



『あけて』



黒木君は紙を指差して、口パクで言う。



私は言われるままに紙を開いた。
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