初恋の味はどんな味?
残りの授業も受け、帰りのホームルームも終わり、私はカバンを持つとすぐ教室を出た。



黒木君の横を通るとき、黒木君を見たらニコッて笑ってくれた。



『すぐ行くからね。』って言ってくれてるみたいだった。



私も笑い返して教室を出た。



このとき、私は嬉しすぎて気持ちが焦りすぎていた。



冷静に考えてればこんな人のたくさんいる時間帯に屋上へ行こうとしなかったはず。



黒木君との秘密の場所がバレてしまわないように。



でも私は行ってしまった。



屋上へ。



付けられていたことを知らずに。



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