初恋の味はどんな味?
「おまたせ。」



フェンスに寄り掛かって空を眺めて数十分、黒木君が来た。



「結構待たせちゃったね。」



「大丈夫だよ。空見てたら時間が経つの忘れちゃった。」



そう言って笑うと、黒木君は「そっか」っていって笑い、私の隣に座った。



「じゃぁさっそく小説を拝見いたします♪」



「わかりました☆」



私はしゃがむとカバンの中から綺麗に半分に折った原稿用紙を取り出した。
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