初恋の味はどんな味?
真凜の視線が手紙の上を滑る。



ビリッ。



真凜は急に手紙を破りはじめた。



「ま、真凜!?」



私が驚いている間に手紙は破られていく。



「こんなのは破いて捨てちゃえばいいの!!」



とうとう小さな紙吹雪みたくなった手紙は近くにあったごみ箱に捨てられる。



真凜の手からごみ箱に入っていく手紙は桜の花びらのようだった。



"イジメ"と言う日々が始まった……それを知らせているようだった。
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