初恋の味はどんな味?
私はそれを見て、凍り付いた。



それは………先の鋭いハサミ。



「なにする……キャッ!!!」



取り巻いていた女子にフェンスから引きはがされ、身動きが取れないように腕を捕まれた。



「う〜ん……この髪の毛、うざったくない?私がスッキリ切ってあげる。」



由佳里サンが怪しく笑い、私の長く伸びた髪を掴んだ。



「や、やめて!!!!」



何ヶ月もかけて伸ばしたのに…。



「やめないよ。この私を怒らせたんだからね♪」



由佳里サンはニヤリと笑って私の背後に回る。



「やめ……やめてーー!!!!!」







――ジャキン。
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