初恋の味はどんな味?
ハサミが切る音とともに、パサリと何か落ちた音がした。



「ほぉ〜ら、スッキリしたでしょ?次はどこを切ろうかしら?」



ニヤニヤと笑う女の子達。



でも、その女の子達の表情は消え、固まった。



「由佳里!!!ヤバいよ!!誰か来る!!」



外で見張りしていたらしい女の子がドアの隙間から顔を出し、大声でいった。



「え、マジ!?あんたら、逃げるよ!!!!」



由佳里サンが走り出すと、他の女の子達も走り出した。



解放された私はペタンと床に座り込んだ。
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