初恋の味はどんな味?
黒木君の目が丸く見開かれる。



「そんな綺麗な髪を…どーして…?」



「いろいろあって……むしゃくしゃして……すっきりしたくて……。」



黒木君にバレたくなかった。



イジメられているなんて。



もしイジメられているなんて知られたらきっと黒木君から離れて行ってしまう。



イジメられっ子とは話したくないはずだから…。



「髪、片付けないとね。」



この雰囲気が耐えられなくて箒を探しに行こうとした。



「待ってよ。」



フワッと背中に温もりが広がった。
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