初恋の味はどんな味?
悲しそうな声…。



私は黒木君の腕をギュッと握った。



「……いつから知ってたの…?イジメのこと…。」



「夏休み前から。坂中サンの机の中から偶然、いろいろ書かれた紙を見つけて…。」



黒木君の腕の力が弱まる。



「…そっか…。バレてたんだ…。イジメられてるってこと……。」



黒木君が小さく頷くのがわかった。



「黒木君にだけは…知ってほしくなかった。知ったら…嫌われちゃうもん…。」
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