初恋の味はどんな味?
重い体のまま、私は家に着いた。



部屋に入ると、真っ先にベッドへ倒れ込んだ。



後悔と不安に押し潰されそうで、私は枕に顔を押し付けた…。



明日の課題どうしよう…。



英語の予習しなくちゃ…。


黒木君…。



私、嫌われちゃったよね。



あんなに怒鳴っちゃったんだもん。



そしたら…赤ちゃんどーしよ…。



お父さんがいないなんて、かわいそうだよ…。



目がじわっと熱くなる。



涙を止めようとして、さらにきつく枕に顔を押し付けるけど、効果はなかった。



逆に余計涙が止まらなくなった。
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