初恋の味はどんな味?
黒木君の優しい声が耳に残る。



言われるがままに窓を開けた。



冷えた秋の風が頬を撫でていく。



空を見上げてみると……キラキラと輝く満天の星空…。



「キレー…。」



『だろ?でも、空を見上げてるお前の方が綺麗。」



一瞬、電話越しじゃなかったような…?



「…な〜んて、クサいな(笑)」



え!?



電話からじゃなくて窓の下から聞こえた気がして、玄関の方を見た。
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