初恋の味はどんな味?
いつもと変わらない笑顔。



「だ、だって…きゅ、うにくるんだもん…。」



荒れている息を整えながら言った。



黒木君は「わりぃな」と謝ってるけど顔は笑ってる。



夏休み前の自習と同じ。



急に脇腹を突かれたときと同じ。



反省の色が見えない。



でも、許してしまう。



そこが黒木君の不思議なところ。
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