初恋の味はどんな味?
次の瞬間、私は後ろからギュッと抱きしめられた。



「ちょっ、と…黒木君…。」



「桃華さぁ…無防備すぎ。簡単に男を部屋にあげんなよ。」



耳元で甘い声で囁かれ、抵抗していた力が抜ける。



強く抱きしめてくる腕、耳に軽くかかる息、すべてにドキドキしている。



そのドキドキが黒木君に伝わりそうで恥ずかしくなる。



「男と部屋に二人っきりになったらどうなんのかわかってんの?」



「そんなの……ッん…。」



言い終わる前に、唇が塞がれた。
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