初恋の味はどんな味?
―黒木 視点―



柔らかく暖かい感触。



桃華の心臓の音が、伝わってくる。



きっと俺も同じくらい心臓バクバクだと思う(笑)



それは…



桃華が可愛すぎるから。



キスに慣れていないのか、少し苦しそうな表情を浮かべている。



「…んんっ……はぁ…はぁ…くろ、き、くん…。」



桃華の赤く染まった頬と荒れた息が俺の悪戯心をくすぐる。



「なに息上がってんの?まだディープじゃないのに(笑)」



くすっと笑いながら言うと、桃華はさらに頬を赤く染めた。
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