初恋の味はどんな味?
顔をあげると真凜と目が合った。



真凜は心配そうだけど真っすぐな目だった。



なにもかも見透かされてしまいそう…。



「真凜…ごめん、泣きそうだから…。」



教室で泣くのはさすがに出来ない。



みんなの注目が集まるし、なにより黒木君がいる。



そのことを察したのか真凜はニコッと笑った。



「放課後、また聞かせてね。」



「うん。」



そういうと同時にチャイムが鳴った。



みんな席に着く。



先生が入ってきて、ホームルームが始まった。
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