初恋の味はどんな味?
放課後。



真凜は私を駅前のファーストフード店に連れてきた。



真凜と私は注文したあと、ポテトと飲み物が乗ったトレーを持って店の隅のテーブル席に座った。



「ねぇ…黒木君となにがあった?」



真凜の真っすぐな目を見て、私は目頭が熱くなった。



「真凜…私、フラれちゃった…。」



私の言葉に真凜は目を丸くする。



「どうして?昨日、あんなにラブラブだったのに!」



驚く真凜に昨日の屋上で黒木君に言われたことを話した。



話していくうちに涙が零れ、声が涙声になっていった。
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