初恋の味はどんな味?
「くろき、くん……!!!」



荒れた息を整えて黒木君を見上げた。



大きな背中、規則正しい心臓の音、恋しかった温もり…。



2週間近くの間、全部全部恋しかった。



私は溢れそうな気持ちを必死で押さえた。



黒木君は抜け出そうとせず、黙って立っていた。



「話したかった…。」



黒木君を見てたら、頭の中がぐちゃぐちゃになって、出てきた言葉がこれだった。
< 207 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop