初恋の味はどんな味?
ウソ……。



「……はい。」



名前を呼ばれた黒木君は立ち上がった。



「最後だろ。前に出て何か言うか?」



「いえ。帰りのときに言わせてもらいます。」



「そうか。」



担任は手で座るように指示すると黒木君は軽く会釈して座った。



「黒木がそういうから俺も黒木のことは帰りに話すか。じゃ、今日は思い出に残るような一日にしろよ。」



担任がそう言って朝のホームルームは終わった。
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