初恋の味はどんな味?
「デートは冗談だけど、ちょっと一緒に来てほしいのはホント♪」



「え…?」



浜中君は私の返事も待たずに腕を掴むと、歩きだした。



「は、浜中君、どこに行くのッ!?」



「いーの、いーの♪ついて来て。」



なにがいいのかわからないけど…



少し小走りになりながら浜中君についていく。



教室を通り過ぎ、階段をのぼる。



あれ……?



ここ、通ったことがある。



懐かしくて、私の好きな場所へ向かう道…。



「もう気付いたかな?」



浜中君は笑いながら言った。
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