初恋の味はどんな味?


それは黒木君も同じだったみたいで…



「な〜にお前ら二人、珍しいもの見たって顔してんだよ。
口閉じろッ!!」



浜中君に指摘されて、口が開いていたことに気付き、慌てて閉める。



「…珍しい組み合わせだな、と思って。」



黒木君、それ、言っちゃうの!?



浜中君は少し不機嫌そうな顔をした。



「俺と真凜が一緒にいるのがそんなに珍しいのか?」



「うん……」



……って、え?



今、浜中君、真凜のこと、呼び捨てにした?



私の視線に気付いた浜中君が私のほうを見て、ニヤッと笑った。



「…今、"どうして呼び捨て?"って思っただろ?」
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